【日本家屋の特徴を新築の間取りに活かす】平屋などの「外観」玄関や縁側などの「内装」を実例を交えて解説
注文住宅を建てるとき「日本家屋のような伝統的な住まい」を参考にすることを考えてみましょう。
日本の風土に合った住まいは、実用性やデザインの面で優れた点が多くあります。
そこで本記事では、日本家屋の代表的な特徴を解説した上で、それを新築に活かすメリット・デメリットや、新築の外観・内装に活かす方法をお伝えします。
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まずは日本家屋とはどのような住まいか、代表的な5つの特徴を紹介します。
田の字型でつながりを感じる間取り
1つ目の特徴は、田の字型の間取りで、家族のつながりを感じられることです。
昔ながらの日本家屋の代表的な間取りのひとつは、大黒柱を中心に4つの和室がつながった田の字型です。
ふすまを開放すればひとつの部屋として活用できることから、家族間のコミュニケーションを取りやすく、また採光や通風にも効果的な間取りといえます。
田の字型の間取りを活かして、LDKが一体となったつながりのある空間づくりを目指してみましょう。
動線にも優れ、開放感も感じられる事例のような空間を実現できます。
▶関連コラム:『開放感のある家』5つのメリット・3つのデメリット│実現のポイントを施工事例とともに解説
中にいながら外、快適な土間空間
2つ目の特徴は、室内でありながら靴を履いて移動できる土間空間があることです。
伝統的な日本家屋では、土間を設けて農機具など外で使用するものの収納やお手入れ、近所の人との交流が行われていました。
現代の住まいに導入することで、自転車や釣り道具など趣味を楽しむ際に利用したり、雨の日に物を乾かしたりと実用的に活用できるでしょう。
▶関連コラム:【実例】リビングに土間がある間取り|メリット・デメリットと寒さ対策を紹介
外にいながら中、快適な縁側空間
3つ目の特徴は、縁側空間があることです。
縁側とは、土間とは反対に室外でありながら裸足で移動できる空間のことで、ウッドデッキなども縁側に含まれます。
>施工事例:平家を楽しもう。夫婦で仲良く暮らす新しい空間(浜松市西区)
広い縁側はゆったりくつろぐ際にも利用でき、また洗濯物や布団を日光に当てる際にも活用でき、土間と同様に生活を楽にすることを期待できます。
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手触りや香りに優れる自然素材の利用
4つ目の特徴は、自然素材を多用していることです。
日本家屋は、無垢の木や漆喰の壁、畳など自然素材でできた内装が中心で、手触りや香り豊かな空間構成でした。
湿気の吸収や歩行の衝撃を和らげるなど、実用性にも優れていますので、日本家屋に学んで自然素材を多用することをおすすめします。
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外とのつながりで快適な住環境に
5つ目の特徴は、外とのつながりを大事にしていたことです。
土間や縁側のような、外と中の中間の空間を大切にしているのが日本家屋です。
京町家の坪庭のように、コンパクトでも庭を設けて、採光・通風を取れるよう配慮した事例にも学ぶところがあります。
このように伝統的な日本家屋には、現代の住まいにも活かせる間取りの考え方が散りばめられています。
必要と思われる要素を新築にも取り入れてみましょう。
「日本家屋」の特徴を新築に活かすメリット
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改めて、日本家屋にはどのような特徴があるのか、メリット・デメリットを紹介します。
- ・快適な温度・湿度を維持できる
- ・家族との一体感を感じられる
- ・外とのつながりを感じられる
- ・柔軟性が高くリフォームも容易
日本家屋の特徴は、家族や外とのつながりを重視する点にあります。
その結果、採光・通風の調節ができ、快適な温度・湿度を保てることから、住環境を整えられる点に注目です。
また、日本家屋で用いられている軸組工法は、柱・梁の追加・撤去によって間取りを変えやすく、リフォームによって住まい方を柔軟に変えられる点もメリットです。
ライフステージの変化にも耐えられることから、子育ての時期から終の棲家としての役割まで、日本家屋の考え方を導入することで長く住み続けられるでしょう。
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「日本家屋」の特徴を新築に活かすデメリット
一方で日本家屋を参考にする場合、デメリットもありますので紹介します。
- ・広めの敷地・建物が必要に
- ・建築・メンテナンス費用がかかる
縁側や土間、庭とのつながりを求めるには、敷地や建物に一定の広さが必要になります。
その結果、建築費用やメンテナンス費用が上がる点に留意が必要です。
>施工事例:大きな軒とどこか懐かしい広い土間のある家(浜松市北区)
対策として効果的なことは、郊外の土地を選択することです。
土地の費用を大幅に抑えられることから、十分な土地・床面積を確保でき、外とのつながりを感じられる開放的な住まいを建てられるようになります。
▶関連コラム:注文住宅の土地探しを成功させるポイントと注意点
「日本家屋」の特徴を外観に活かすには?
続いて、実際に日本家屋の特徴を外観に活かして設計するための方法を紹介します。
高さを抑えた平屋で重厚感を演出
日本家屋は高さを抑えて重厚感を出す事例が多く見られます。
たとえば、事例のように平屋建てにしたり、二階建てでも一部分だけを二階にする1.5階建てを選ぶことで、高さを抑えた住宅の建築が可能になります。
高さを抑えた住まいは重厚感を感じられますので、日本家屋ならではの高級感を出したい場合におすすめです。
▶関連コラム:【1.5階建て・中二階】平屋で作る4つのメリット・3つのデメリットを解説
長めの軒で夏の日差しをカット
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軒・庇を長めにすることもおすすめです。
伝統的な日本家屋では、屋根をしっかりと伸ばして縁側を覆うようにする例があります。
軒を長くすることで重厚感を感じられて外観が整うことと同時に、日差しをしっかりと遮り夏の暑さを避けられるメリットも感じられるでしょう。
▶関連コラム:軒のある家の建築実例|軒が外観デザインにもたらすメリットとは
土間・縁側で外を取り込む
土間や縁側といった、外とのつながりを演出できる空間を作ることもおすすめです。
一戸建てに住み始めると、靴を洗う、洗濯物を干すなど外と中の中間でする家事が多いことに気が付きます。
実用面のほか、子どもが遊んだり、飲み物を飲みながらくつろいだりと、生活の質を上げる効果もありますので、土間・縁側の導入を検討してみましょう。
「日本家屋」の特徴を内装に活かすには?
続いて、日本家屋の特徴を内装に活かす方法を紹介します。
無垢の木や漆喰を内装に取り入れる
>施工事例:大きな軒とどこか懐かしい広い土間のある家(浜松市北区)
日本家屋の雰囲気を取り入れるためにおすすめできるのは、無垢の木や漆喰を内装に使用することです。
無垢の木や漆喰を床や壁に使用することで、天然素材ならではの質感が得られます。
手触り・足触りの心地よさも感じられますので、モデルハウスなどで体感した上で、天然素材の導入を検討してみましょう。
▶関連コラム:【無垢床で後悔する瞬間5選】5つの対策も解説│「よかった」と思うこと・よくある疑問も紹介
つながりを感じられる間取り
日本家屋特有の、つながりを感じられる間取りもおすすめです。
事例のように、LDKやロフト、和室が一体化した間取りであれば、家族同士のコミュニケーションが非常にスムーズに進みます。
また、採光・通風や掃除のしやすさ、家事動線の整理など、あらゆる点でメリットが生まれますので、つながりのある間取りはおすすめです。
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引き戸の活用で光と音をコントロール
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一体となった間取りに、プライバシーや光・音が通ることに不安を感じる場合は、引き戸を活用しましょう。
事例のように、引き戸があることで空間を2つに分けられ、就寝時や客間としての使用時など、複数の場面で利用できます。
日本家屋でも、ふすま(引き戸)を利用して各部屋を仕切っていたことを活かしましょう。
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まとめ│日本家屋に学んでおしゃれで快適な家に
伝統的な日本家屋で利用されることの多い間取りを参考に、新築でおしゃれ・快適な家を建てるコツを解説しました。
田の字型の間取り、土間や縁側、自然素材といった要素は古いものではなく、現代の住宅でも住環境を向上させるために効果的なものです。
流行の間取りも大切ですが、伝統的な間取りからも学んで心地よい住まいを作りましょう。
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田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。
自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。