家事動線の良い間取り9つのポイントとは?30・35・40坪の平屋やランドリールームの事例も紹介
一戸建てを建てる場合、家事動線の良い間取りにしたい方は多いのではないでしょうか。
本記事では調理・掃除・洗濯の家事動線をよくするポイントを9つ紹介します。
需要の多い30・35・40坪前後の施工事例を、平屋・ランドリールームなど家事を効率化する間取りを中心に紹介しますので、施工事例を見たい方もぜひ参考にしてください。
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家事動線とは?3種類の家事を意識して効率よく
はじめに、そもそも家事動線とは何か確認しましょう。
家事動線は、家事をする際に人が動く経路を一本の線にしたもので、主に以下の3種類の動線が考えられます。
- ・調理動線
- ・掃除動線
- ・洗濯動線
短くすることで家事の負担を軽減でき、動線が重ならないようにすることで人がぶつかるストレスを避けられます。
ここからは、どうすれば効率的な動線になるのか紹介します。
▶関連コラム:ママ・パパに人気の間取りアイデア集│パントリーなど家事動線の良い30坪前後の素敵な間取り実例も紹介
調理についての家事動線のポイント
まずは家事の中で大きなウエイトを占める、料理・調理についての動線を解説します。
(1)キッチンの近くに十分な収納を設ける
調理動線を短くするためには、キッチンの近くに十分な収納を設けることをおすすめします。
キッチンのまわりは、食料品や食器のほか、ホットプレートなどの調理器具、災害時の備蓄など想像以上に収納力が求められます。
不足する場合は2階の納戸など、離れた場所に移動せざるを得ず、動線が長くなりがちです。
事例のようにキッチンの真横にパントリーを配置するなど、十分な収納を用意しましょう。
▶関連コラム:使いやすいキッチンの間取りアイデア|レイアウトや動線、パントリーの位置は?
(2)開放的なキッチンにして多人数で利用
飲み物や軽食を取る場合など、キッチンは複数人の動線が交差する場所でもあります。
動線が重なることのないように、天板をフラットなキッチンにしたり、十分な通路幅を取ることで開放的なキッチンにすることもスムーズな家事のためには効果的です。
(3)プライバシー性を高めて機能性を追求
逆にキッチン前面に立ち上がり壁を設けるなど、プライバシー性を高める対策も効果的です。
キッチンやカップボードがリビング・ダイニングから見える場合、来客があるたびに細かく整頓することとなり、頻繁な家事が求められます。
立ち上がり壁やコンロ前の部分壁を設けることで、日常的に使用する物をキッチンやカップボードに出しつつ、リビング・ダイニングからの視線が通らないよう工夫できます。
掃除についての家事動線のポイント
続いて、掃除の家事動線を良くするためのポイントを紹介します。
(4)壁や扉の少ない開放的な間取りに
掃除の負担を減らすためには、壁や扉の少ない開放的な間取りがおすすめです。また、凹凸の少ないフラットな間取りも好ましいでしょう。
開放的な間取りにすることでスムーズに掃除でき、またロボット掃除機を導入することで手間をかけずにフロア全体を掃除できます。
(5)サッと取れる場所に掃除用具を準備
使用頻度の高い掃除用具を手に取りやすい場所に設置することもおすすめです。
外からの砂が上がってしまった場合や食事をこぼしてしまった場合など、掃除用具を使用する場面は多いもの。過ごす時間が長いLDKの近くに掃除用具入れを設けることをおすすめします。
洗濯についての家事動線のポイント
最後に、洗濯についての家事動線を良くするポイントを紹介します。
(6)洗濯機と物干しの距離を近づける
洗濯動線を短くする場合、洗濯機から物干しまでの距離を近づけましょう。
水分を含んだ洗濯物は重く、物干しまでの距離が長いと疲れにつながります。
物干し場までの距離を縮めて、洗濯動線を短くする間取りの工夫を加えましょう。
(7)洗濯物を広げられる場所を確保
洗濯物を干したあとは、畳むために洗濯物を広げられる場所の確保が重要です。
和室など、洗濯物を置く場所、畳んだ物を仮置きする場所がある広いスペースを設けると作業性が高まりますのでおすすめです。
なお、事例のように小上がりにすることで、リビング・ダイニングから砂やホコリが上がりにくくなりますので、畳む場所として利用する場合は検討してみましょう。
▶関連コラム:リビング横にある和室の使い方|レイアウトや作り方のポイントを紹介
(8)畳む場所と収納の距離を近づける
洗濯物は畳んだ後に、収納まで移動する必要があります。
このため畳む場所と収納の距離を近づけると、洗濯にかかる家事動線をより短くできるでしょう。
1階にクローゼットを設けたり、平屋にすることで洗濯物を持っての上下動がなくなりますので、家事負担を軽減したい方におすすめです。
(9)ランドリールームの設置も検討して
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洗濯動線を短くする場合は、ランドリールームの導入を検討してみましょう。
洗濯の後にその場で乾燥や畳み作業に移れますので、家事動線を大幅に短縮できます。
こうしたポイントを把握して間取りを考えることで、各種家事動線を短くして効率的に家事を完了できるでしょう。
家事動線を追い求める場合は「平屋」を検討
家事動線を短くしたい場合は、平屋を選択することもおすすめです。
階段を利用した上下の動きがなくなりますので、掃除・洗濯に関わる動線の短縮が期待できます。
家事動線に加えて日常生活を送る場合の動線も楽になりますので、足腰に不安を感じた場合に終の棲家として選択するケースだけでなく、若い夫婦世帯や子育て世帯にとってもおすすめの間取りです。
▶関連コラム:【平屋にすればよかった…】二階建ての選択で感じる8つの後悔とは?│対策・二階建てでよかったと思う瞬間も紹介
30・35・40坪ほどの家事動線の良い施工事例
実際に紹介したポイントを取り入れて間取りを考えるとどのような住まいになるのでしょうか。
調理・洗濯・掃除、それぞれの施工事例を紹介します。
カップボード+パントリーで調理しやすいキッチン(33.82坪)
はじめに紹介するのは、大型のカップボードと奥にパントリーのある間取りです。
キッチン本体に加えて吊戸棚も設置していることから、普段使用する食器から調理器具まで一括して収納可能です。
米や水などの長期保存可能な物もパントリーに収納できますので、調理に関する動線を短く抑えられます。
キッチンと隣接したランドリールーム・家事室(36.07坪)
続いて紹介するのは、洗濯についての家事をまとめてできるランドリールーム兼家事室です。
キッチンと隣接していることから、調理の合間に洗濯その他の家事を進めることもできます。
脱衣室の上には収納できる物干しを設け、引き戸で閉め切れることから除湿機を利用すれば乾燥室にもなる、多目的に利用できる空間になりました。
容易に掃除できる一体的なLDK(31.57坪)
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最後に紹介するのは、LDKが一体的になったシンプルな空間構成の住まいです。
本事例のように、LDKがフラットな空間であれば容易に掃除ができます。
また、凹凸が少ないことからホコリが溜まりづらく、湿気を排出しやすい衛生的な環境になる点もメリットです。
家事動線の良い間取りを作る場合のコツ
記事の終わりに、家事動線の良い間取りを作るために知っておきたいコツがありますので紹介します。
縁側・土間など中間スペースも有効活用
家事動線に優れた家を目指す場合は、縁側や土間といった外と中の中間の間取りを設けることををおすすめします。
買い物をキッチンに運ぶ場合に便利で、梅雨時期には土間部分で洗濯物を乾燥させることもできるでしょう。
縁側なら屋根を伸ばせば急な雨のときも慌てずに済みますので、各種家事を便利にするために縁側・土間の設置を検討しましょう。
▶関連コラム:使い勝手の良い土間収納がある間取り|ベストな位置・広さ・動線は?
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大型収納と個別収納をバランスよく配置
家事動線を短くするためには、収納計画を立てる場合に大型収納と個別収納をバランスよく配置することをおすすめします。
大きな収納のみ設置する場合、必要な物を取るとき毎回大型収納に通う必要があり、動線が長くなりがちです。
一方で小さな収納だけ設けると、扇風機などの季節用品を収納しづらくなりますので、大型・小型の収納をバランスよく配置しましょう。
まとめ│家事動線の良い間取りで豊かな暮らしに
家事動線の良い間取りの家を建てるためのポイントを、浜松市周辺に実際に建てられた注文住宅の実例とともに紹介しました。
実は紹介したポイントは一例で、実際にはご家族のライフスタイルや目指す暮らし方、土地や建物の条件によって家事動線を短くする方法はたくさん考えられます。
このため、家事動線に優れた家を建てる場合は、動線計画を立て慣れた業者に相談することをおすすめします。
愛知県、浜松市周辺で家事をしやすい家を建てたい方は、建築経験豊富な田畑工事までお気軽にご相談ください。
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