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軒のある家の暮らしやすさ

 軒のある家

 

日本の住宅には、昔から深い軒下がありました。近年は、建築面積や建築費を節約する為に、箱形の家が増え、軒は省かれてしまうことも少なくありません。しかし、軒のある家は、日本の風土気候に調和する暮らしやすい家です。

軒のある家とない家の違い、軒の深さの違いは見た目だけではありません。軒には、室内環境を向上させ、暮らしやすい家にする働きと、住宅の構造美を際立させる効果、住宅の健康を守る役目があります。この3つの要素について、それぞれ考えていきましょう。

 

軒のある家の暮らしやすさ

 

太陽の光や、自然の雨風は、私たちの生活を、豊かにしてくれる大切な自然からの贈り物です。ただ、それが時には、過ごしにくい室内環境を生み出したり、行動を制限したりすることがあります。軒は、そのような気候の変化に対して、自然と共存して生活できる室内環境を創ります。

 

夏の直射日光による室内への強烈な日差しを防ぐ

 

外壁の外側まで出っ張っている屋根の部分が軒です。昔は、ほとんどの住宅に設けられていました。日本では伝統的に、夏の暑さへの対策を講じた家が建てられてきたからです。その中の一つが日射を遮蔽する深い軒です。季節によって、変化する太陽の位置と、天井の高さから割り出された深さを持つ軒は、夏の直射日光による室内への強烈な日差しを防ぎます。

 

冬には室内に、暖かさを届けてくれる陽射しですが、夏には熱さや、眩しさを室内に採りこんでしまいます。これは太陽の位置が、季節ごとに変化するのと同時に、室内への日照角度も変わる為です。そこで、冬の暖かさは逃さず、夏の暑さ眩しさを遮る為に最適な深さを持った軒が、室内の環境の調整に役立つのです。

 

深い軒は、夏には最小限の冷房、冬には最小限の暖房で、室内を快適な温度に調えます。軒のない家、軒の短い家では、夏場の強い陽射しを遮れないので、室温が上がり、冷房をフル活動させることになりかねません。

 

リビングの延長として空間の広がりを感じさせる

 

深い軒下と、ウッドデッキや濡れ縁の組み合わせは、リビングの延長として空間の広がりを感じさせます。モダンな住宅であれば、リビングと軒下のウッドデッキの組み合わせで、よりリビングを広々とした空間にできます。

 

家の中と庭の間の空間を繋ぐ縁側を半屋外のスペースにする

 

日本の家の多くは、和室に続く縁側と、縁側に続く軒下の濡れ縁の組み合わせで、庭の景観を楽しむ空間が造られていました。軒下にある家の中と庭の間の空間は、夏は夕涼み、冬は日向ぼっこといった季節の移り変わりが感じられる寛ぎの場でもあります。

 

雨が降ってもウッドデッキを使える

 

深い軒に守られているウッドデッキでは、強い吹き降りの雨でなければ、雨の日でも子供を遊ばせたり、洗濯物を干したりできます。

 

住宅の構造美を際立させる軒

無垢材で造られた軒下とウッドデッキ

瓦屋根が美しい二世帯住宅

 

和風住宅は、家の内部の様々な場所で、住宅の構造美が楽しめます。その一つが軒下とウッドデッキの組み合わせです。軒下とは、屋根の出っ張りの下の空間です。深い軒下には、表し梁や化粧垂木などの構造美、それを支える桧の柱とウッドデッキの質感を楽しむ通り道としての役割があります。

 

様々な外観デザインに調和する

 

モダンな外観デザインを際立てる無垢材の軒裏

融合型ライフスタイルの二世帯住宅

 

モダンな外観デザインを引き立てる無垢杉板張りの軒裏の住宅です。軒は、和風な外観デザインにしか調和しないのでは?とお考えになるかもしれませんが、モダンな外観デザインの住宅にも、箱形の家にも調和し、より外観デザインを向上させます。そして、どのような外観デザインの住宅にも、軒の深さは、高級感のある落ち着いた印象を、外観デザインに与えます。

 

軒裏の素材が住宅の印象を変える

 

玄関に立った時はもちろんですが、通りからでも、見上げる目線で家を見ることがほとんどです。その為、視界には軒裏が入ってきます。その為、軒裏に使われている素材が造り出す雰囲気に、家の外観デザインは大きく影響されます。

 

無垢大垂木化粧母屋+杉板張りの軒裏

真壁平家は住まいの理想型

 

無垢大垂木化粧母屋+杉板張りの軒裏です。

 

住宅の健康を守る役目

軒には、住宅の劣化を防ぐという役目もあります。住宅の外側は、常に紫外線や雨風にさらされています。軒には、紫外線や雨風から、軒下の部分を守るという働きをします。

 

昔の日本の住宅とは違い、木造住宅であっても、防水技術が向上しているのだから、軒がなくても問題ないと思われるかもしれません。しかし、外壁は、雨だけではなく、紫外線にもさらされています。防水技術+深い軒で、より住宅のコンデイションの維持が確実になっていきます。

 

外壁

 

軒のない家では、雨風がすべて外壁にあたりますが、軒下の部分は、雨風の直撃を受けなくてすみます。家は長く住む所です。数回の雨であれば、何の問題もありませんが、数十年のうちの雨の日や台風の数だけ、雨風によって受ける負担は増えていきます。

 

住宅設備機器を設置する際に生じた外壁と配管の境に隙間があったりすると、事態はさらに悪化します。長年の間には、雨水が構造部にまで浸透していき、住宅の耐震性が低下する恐れも出てきます。隙間がなかったとしても、強い吹き降りの時には、換気口から雨が入ってくる恐れもあります。

 

また、紫外線が、外壁の塗料塗膜を劣化させ、ヘアークラックというひび割れを発生させることもあります。ひび割れが発生すると、その部分から雨水が浸透してきてしまいます。深い軒は、このような雨風紫外線から受ける負担を軽くし、住宅の劣化の進行を遅らせます。

 

ベランダやウッドデッキ

 

軒に守られていない2階のベランダや、1階のウッドデッキは、雨が降っている間中、雨にさらされ、次第に防水力が低下していきます。その結果、2階のベランダから水漏れしてしまう、ウッドデッキの劣化が早まるというような状況になってしまいます。

 

畳やフローリング

 

畳の経年褪色を遅らせます。無垢材のフローリングは、紫外線で経年退色することはありませんが、色合いが変わります。深い軒のある部屋では、日射が調整されるので、部分的に色合いが変わってしまうことを避けられます。

 

深い軒を設けることが難しいケースもある?

 

深い軒には様々な良さがありますが、敷地の条件によっては、深い軒を設けることが難しい場合があります。密集した住宅地にある狭小地に建てる家の場合、深い軒を設けると、居住面積が減ってしまう恐れがあるのです。

 

住宅を建てる場合、建ぺい率に従って、建築面積の上限が定められます。狭小地の場合、その制限内で家を建てなくてはなりません。ところが、外壁から1メートル以上の軒の出がある、軒下に柱が設けられているというような場合には、軒が建築面積に含まれてしまうのです。建築面積とは、2階と1階の面積のうちで広い方の面積のことです。この建築面積に、軒下には下のある軒や、1メートル以上の軒が含まれてしまうのです。敷地に余裕がある場合には、何の問題もありません。

 

しかし、狭小地の場合には、深い軒と組み合わせるウッドデッキを設けようとすると、居住面積が圧迫されてしまう恐れがあります。軒を造ったからリビングが狭くなってしまった、子供部屋が造れなかったというようなことになりかねません。

 

そのような事情がない場合には、深い軒のある家は、生活環境を調える上でも、住宅の耐久性から考える上でも、非常に価値のある住宅です。確かに建築費は、軒を設けると嵩みますが、それだけの投資をする価値があります。

 

家づくりを検討中のご家族は、家族が快適に暮らせる家、長く良いコンデイションを保てる家にする為に、深い軒のある家を計画されませか?

 

浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店

 

田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
という創業以来の想いを基に、家づくりをしています。

 

自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。

 

 

浜松工務店

 
 

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