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軒ゼロ住宅とは?後悔を避けるため確認したいメリット・デメリットと「軒アリ」住宅の特徴

軒ゼロ住宅とは?後悔を避けるため確認したいメリット・デメリットと「軒アリ」住宅の特徴

 

近年、都市部を中心に採用されることが増えた「軒ゼロ住宅」

スタイリッシュな見た目が魅力ですが、実は住み始めてから「失敗だった」と後悔する声も少なくありません。

 

本記事では、軒ゼロ住宅の特徴や注意点を解説しながら、軒のある住宅が持つ本来の役割と快適性についてもご紹介します。

 

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軒ゼロ住宅とは?構造と採用される理由を解説

軒ゼロ住宅とは、屋根の先端(軒)を外壁とほぼ同じ位置に収めた構造の住宅で、主に都市部や狭小地で採用が増えています。

軒ゼロの定義と一般的な特徴

軒ゼロ住宅とは?構造と採用される理由を解説

 

軒の役割を省略した軒ゼロ住宅の主な特徴は以下のとおりです。

 

  • ・外観がすっきりしてモダンな印象
  • ・建築費用を抑えやすい
  • ・雨や日差しを防ぐ機能が弱い
  • ・外壁が直接風雨にさらされやすい
  • ・小屋裏や屋根下の換気が難しくなる
  • ・設計、施工に特別な雨仕舞の工夫が必要

 

スタイリッシュな外観を実現しやすい一方で、雨風や日光が直接作用する点には注意が必要です。

軒ゼロ住宅のメリット

さらに詳しく、軒ゼロ住宅を選択する上で感じるメリットを確認しましょう。

 

  • ・スタイリッシュな外観デザイン
  • ・建築コストを抑えやすい
  • ・敷地いっぱいまで建てやすい

 

スタイリッシュな外観デザイン

軒ゼロ住宅は、直線的で凹凸の少ない外観が特徴的です。

 

シンプルかつシャープな印象を与えることから、モダンなデザインを好む方に人気があります。

特に、箱型の「キューブ型住宅」や「ミニマル住宅」などでは、軒のない構造が特徴的な外観デザインを実現します。

建築コストを抑えやすい

軒を作るには、屋根の出を支える構造や雨樋の施工などが必要です。

 

軒ゼロにすることで、こうした部材や施工の手間が省けるため、結果的に建築コストを抑えられるケースがあります。

ただし、外壁の耐候性塗料や換気対策で別のコストがかかる場合もあります。

敷地いっぱいまで建てやすい

都市部や狭小地では、敷地いっぱいまで建てたいというニーズがあります。

軒を出すと隣地の敷地に侵入してしまう恐れがありますので、敷地を最大限利用したい方も、軒ゼロ住宅を選ぶメリットがあります。

軒ゼロ住宅のデメリット、後悔する瞬間

軒ゼロ住宅のデメリット、後悔する瞬間

 

軒ゼロ住宅には見落とされがちな弱点もあります。
暮らし始めてから「思っていたより住みにくい」と後悔する声も少なくありませんので、デメリットを確認しましょう。

 

  • ・夏の日射が室内に入りやすい
  • ・外壁の劣化スピードが早まる
  • ・雨漏りのリスクが高くなる
  • ・小屋裏の換気がしづらい

 

夏の日射が室内に入りやすい

軒のない住宅は、日差しを遮る部分がないことから、夏場は直射日光が窓から室内に入り込みやすくなります

 

特に南面や西面に大きな開口部がある場合、室温が上がり冷房効率が低下する要因にも。

日射遮蔽の工夫(庇・シェードなど)をしないと、住み心地に大きく影響します。

外壁の劣化スピードが早まる

軒が出ていないと、外壁が直接雨風や紫外線を受けることになります。

 

そのため、外壁材の劣化が早まり、塗装の剥がれや変色、コーキングの劣化が一般的な住宅より早く進行する恐れがあります。

また、定期的な点検・メンテナンスの負担が増える可能性もあります。

雨漏りのリスクが高くなる

軒がある家では屋根が雨を外壁から遠ざけてくれますが、軒ゼロ住宅はその恩恵がありません。

 

窓まわりや外壁の接合部に雨が当たりやすくなり、わずかな施工ミスや経年劣化が原因で雨漏りするリスクが高まります。
特に台風や横殴りの雨には注意が必要です。

小屋裏の換気がしづらい

軒には通常、通気のための換気口(軒裏換気)が設けられていますが、軒ゼロ住宅ではこのスペースがないため、小屋裏の換気が難しくなります

 

換気が不十分だと湿気がこもり、カビや結露の原因になりますので、専用の換気部材や設計上の工夫が求められます。

 

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軒アリ住宅の本来の役割とは?

軒には単なる装飾ではなく、住まいを守り、快適性を高めるための重要な役割があります。
軒アリ住宅ならではの利点を確認しましょう。

 

  • ・夏の日差しを遮り冬は採光を確保
  • ・雨から外壁や開口部を守る
  • ・換気と通気を助ける構造

 

夏の日差しを遮り冬は採光を確保

パッシブデザインとは

 

軒は、夏の高い太陽角度では直射日光を遮り、冬の低い角度では日光を室内に取り込む役割を果たします。

 

これにより冷暖房効率が高まり、快適な室内環境が実現します。

パッシブデザインの観点からも、軒の深さは自然エネルギーを活用する有効な手段です。

 

>関連記事:パッシブデザインとは?アクティブデザインとの違いやメリットデメリット

雨から外壁や開口部を守る

軒があることで、雨水が直接外壁や窓枠に当たることを防げます

 

外壁材やサッシまわりの劣化を抑える効果があり、建物全体の耐久性向上にも寄与します。

また、風雨が強い日でも窓を開放しやすくなる点も見逃せません。

 

>関連記事:100年持つ家・頑丈な家を建てるには?ハウスメーカーの選び方やメリットなども解説

換気と通気を助ける構造

軒先には、軒裏換気口を設けることで、屋根裏や小屋裏の通気を促進する効果があります。

 

これにより湿気や熱気がこもりにくくなり、結露やカビの発生を防ぐことが可能です。

構造材の寿命延長にもつながり、省エネ性と住宅の健康を支える役割を果たします。

 

実用性に優れた軒のある家、実現するためには、軒の大切さを認識している工務店に依頼することが重要です。

どの程度の幅、長さを取ればよいのかなど、設計、施工のノウハウが蓄積されているからです。

浜松市を中心とした地域で「軒のある家」が気になる方は田畑工事までお気軽にご相談ください。

▶田畑工事の住まい「施工事例」

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「軒のある家」で本当に快適な家に

そもそも「軒」とは?どんな機能を持っているの?

 

>施工事例:自然の恵みで爽やかに暮らす家(磐田市)

 

軒のある家は、気候への対応力や住み心地の面で多くの利点があります。

デザインだけでなく性能にも優れた家づくりのポイントを見ていきましょう。

軒を活かした設計のポイント

軒はただ取り付けるだけでなく、太陽高度や方角に合わせて設計することで、日射のコントロールが可能になります。

 

夏は日差しを遮り、冬は室内に光を取り入れるパッシブデザインが実現できます。

庇(ひさし)や深い軒と組み合わせることで、さらに快適な家を実現可能です。

耐久性、断熱性に優れた家にする

軒によって外壁や窓まわりが雨や紫外線から守られるため、素材の劣化が遅くなり住宅の耐久性が向上します。

また軒の影によって直射日光を防げるため、断熱材の効果を引き出しやすく冷暖房負荷の軽減にもつながり、長寿命かつ省エネな家になります。

 

このように、雨風や直射日光から住まいを守ることで、長期間住み続けられる住まいにしましょう。

デザインと性能を両立する方法

軒をデザインの一部として活かすことで、美しさと機能性を両立できます

 

たとえば、軒先をシャープ(薄め)に仕上げた「和モダン」な住まいは、伝統的な機能性を維持しながら洗練された外観を演出します。

設計次第で、軒のある家でもスタイリッシュな住まいは実現可能です。

 

>関連記事:シンプルな和モダンの外観実例|おしゃれに仕上げるポイントとは

まとめ|夏も冬も快適な軒アリ住宅は田畑工事で

しっかり軒の出た家

 

>施工事例:大きな軒とどこか懐かしい広い土間のある家(浜松市北区)

 

軒ゼロ住宅は、スタイリッシュな見た目や敷地の有効活用といった利点がある一方で、日射や雨漏り、通気などに課題を抱える構造です。

実際に住んでから「思ったより暑い」「外壁が傷みやすい」といった後悔の声も少なくありません。

 

逆に軒のある家には、快適性、耐久性、省エネ性といった暮らしを支える重要な機能があります。

見た目と性能を両立した住まいを建てたい方は、軒を活かした設計に強い田畑工事にぜひご相談ください。

 

>関連記事:軒のある家の建築実例|軒が外観デザインにもたらすメリットとは

浜松で家族の暮らしに寄り添った自然素材の家を造る工務店

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田畑工事は、「ご家族が生涯を通じて、健康・快適に暮らせる住まい」
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自然素材で建てられた家、一世代だけで終わる家ではなく、子や孫の代まで、心地よく暮らせる家、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った家をお考えであれば、ぜひ田畑工事のモデルハウス見学や家づくり相談においでください。

 

 
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